CDP導入時の5つの注意点と必要な準備

データを効率的に活用するために、ここ数年で導入が増えているCDP。CDPの導入を考えている中で、導入の手順やプロジェクトの進め方に迷う方は多いかと思います。

CDPの導入は、事前準備がとても大切です。ポイントを押さえておかないと思ったようにデータを活用できなかったり、導入スケジュールが大幅に遅れたりするので、事前に5つの注意点を確認しておきましょう。

データを収集・統合する目的を決める

CDPは「実在する個人」に紐づけて顧客データを集めるプラットフォームであり、CDP導入の主な目的は顧客理解を元にした施策の実施です。目的を決めずCDPを導入しても、データを集めるだけのツールとなってしまい、顧客理解を進めることはできません。

CDPを導入してデータをどのように利用したいか、顧客に対してどのようなアクションを行いたいかを考慮した上で、目的を定めることが大切です。

データ統合の目的については、こちらの記事をご覧ください。

導入のステップ、KPIを明確にする

CDPの導入のプロジェクトとして、目的を整理した結果、数年の長期的なプロジェクトになるケースは少なくありません。ステップを明確に、また初期のフェーズで一定の評価ができるアウトプットを出せるように計画する必要があります。

KPIの設定は、業務効率化の観点と売上向上の観点の2軸で設定すると良いでしょう。プロジェクトの規模によりますが、関係する部署やシステムが多く存在する場合には、売上向上の観点での成果が出るまでに時間がかかるケースもあります。

初期のフェーズとしてターゲットとすることが多いのが、レポートの自動化および分析の深化です。レポートの自動化は、業務効率化の観点にはなりますがコスト面での評価が行いやすいです。また分析の深化は、今まで分析できていなかった、分析に非常に時間がかかってしまっていた部分を見ていくことで、後の施策の実施における成功確度の向上や期待値の見積もりの精度を高めることに繋がります。

データを把握・整理する

CDPを導入する前に統合させるデータがどのシステムに入っているデータなのか、別部署が管理しているデータはないか、またシステムを管理しているのは誰か(特に外部のベンダーが管理している場合の調整に時間がかかるケースが多いです)等、社内のあらゆるデータを把握し、整理することも大切です。データの整理をしておかなければ、CDPを導入しても実際に見たいデータや活用したいデータを作ることができない、一部不足してしまうといった可能性があります。

また、CDPを導入している途中でデータが欠損していたり値が間違っていたことに気がつくと、データを入力し直すのか、また時間をかけてデータを集め直すのか、新しくデータを取るデジタルタッチポイントを作るのか、というところまで遡ってデータを整理する必要が出てきます。データの統合後の目的に応じた活用が戦略としてある中で、データの統合の段階でもともとの計画から大幅な遅延が発生すると、評価が行えずプロジェクトの推進が困難になる可能性さえあるため、データは早い段階で整理しておきましょう。

他部署と協力して導入する

CDPは社内の顧客データを収集して統合するので、マーケティング部などの特定の部署だけでなく、システム部をはじめとして、目的に応じて会社全体で連携して導入を進めることが大切です。また、外部のベンダーにすべて委託するという形にすると、市場の変化に対して柔軟に対応することが難しくなるため、社内で部署横断のプロジェクトチームを立ち上げたうえで推進を行う、あるいはスコープを狭めて部署内で小さな成功を作ったうえで他部署との連携を行っていくというアプローチで進めると良いでしょう。

CDPを導入するときには、プロジェクトを立ち上げて他部署と協力して役割分担を行い、進捗もプロジェクトの中で確認していくようなプロジェクト型の体制を組み上げるのがおすすめです。

プロジェクトチームは、プロジェクトオーナーやプロジェクトマネージャーがトップに立ち、Biz(業務開発・実行支援)側とDev(製品評価・導入開発)側の2 チームに分かれて実現するケースが多いです。その2 チームの中で役割を分け、担当者をそれぞれ配置します。

戦略立案からCDP導入までを社内のプロジェクトチームだけで行うのは、リソースの面でもナレッジの面でも難しいケースが多くので、アウトソース先として目的の整理の部分でコンサルティングファーム、やCDPの選定や設計・導入においてシステムベンダー、CDPで統合したデータを活用するためのツールベンダーに相談・協力を依頼することも視野に入れておいた方が良いでしょう。

社内での具体的な役割分担や社外の割り振りについては、画像付きで「ホワイトペーパーA009:いざ実践! CRM / One to One マーケティングの最新事情」にてご紹介しています。あわせてご覧いただければと思います。

トレーニングや講習などでフォローアップする

CDPの導入前や導入直後には、メリットや活用方法を理解してもらうために、必要なタイミングで社員研修を行うことも重要です。

CDPは社内の顧客データが統合されているプラットフォームなので、マーケティング部だけでなく、経理や製造管理、経営企画など会社全体で利用するデータを管理できるツールです。CDP自体の理解はデータ活用の推進を行うチームのみで良いかもしれませんが、BIによる分析ダッシュボードや各種マーケティングツールの利用方法についてフォローアップを行うことで「導入したものの使われない」「特定の部署しか活用していない」といった状況を避け、データ活用を社内文化として根付かせることができます。

まとめ

今回はCDP導入における5つの注意点と必要な準備についてご紹介しました。

EVERRISEでは、CDP「INTEGRAL-CORE」の提供だけでなく、無料で「どのようにデータ活用していきたいのか」「それはCDPで実現できるのか」「プロジェクトをどのように組んだらいいのか」等のコンサルティングも行っております。

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